IBM Aspera on Cloud とは
大容量ファイルやメディアを、ファイルサイズ、転送距離及びネットワークの条件に関わらず、安全な環境で高速に移動・共有・同期をすることを可能にするソリューションです。
FASPと呼ばれる独自のプロトコルを使うことで、従来の転送方法の数十倍から数百倍もの転送速度を実現。また、ファイルの暗号化や接続するホストの認証機能などセキュリティ対策も備えています。
3つのポイント

安心安全なデータ転送
独自アルゴリズムによるデータ整合性チェックと再送処理、回線遮断時のリトライ機能、レジューム機能により高信頼性を確保します
ユーザー/エンドポイント認証や、転送中データやファイルの暗号化機能があり、強靭なセキュリティーを実現しています

超速度なデータ転送
独自のFASPテクノロジーを使い、あらゆるサイズおよびボリュームのファイルを、最大のスピードでデータ転送します
優れた帯域幅制御を提供しているため、グローバル/遠距離の高速転送も可能です

スモールスタートが可能
サーバの導入作業が不要で、スモールスタートから可能です
従量課金で利用した分だけのお支払いが可能です
ユーザー数やデータ転送量に応じた柔軟なプランをお選びいただけ、段階的に拡張することができます
ユースケース・活用事例

大容量データ・セットの
アップロードと取り組み
大量のデータをクラウドにし移行/アップロードしてコストを削減し、迅速にスケーリングします(クラウド移行など)。

データを
グローバルに配布
グローバルの多数のターゲット拠点に迅速に配信し、ワークフローと成果物を加速します(小売、流通など)。

ファイルおよび
フォルダーの共有と交換
チームは大容量のファイルやデータ・セットを使用して素早くコラボレーションすることで、生産性を大幅に向上することができます(製造設計など)。

データ・セットの
複製と同期
データ・リポジトリーを複製します目標復旧時間を短縮し、目標復旧時点(RTO/RPO)を小さく設定して事業継続性を確保し、データ損失を防止します(DevOpsの同期など)。

高品質のビデオおよび
データのストリーミング
各プラットフォーム上で(サーバ、デスクトップ・ブラウザー、およびモバイル)高品質のビデオおよびデータ・フィードを変更することなく、そのまま公衆インターネット上でストリーミングします。
活用事例大手オンデマンドストリーミング
課題
ストリーミング映画やテレビ番組を700以上の異なるデバイスに配信するには、毎月50TB以上の新しいコンテンツを200以上のグローバルパートナーから移動、処理、保存する必要があった
ソリューション
Asperaの大容量高速ファイル転送ソリューションを使用して、デジタル・コンテンツをクラウド上で受け取り、ストリーミング形式への変換もクラウドで行う
効果
• 高速転送を実行するためのオンデマンドコンピューティング制御が可能に
• 転送負荷が減少すると自動的にスケールダウン
• 独自のデータセンターを構築する必要性がなく、設備投資額を大幅に削減
• コンテンツの受け取りからストリーミング形式への変換、配信までの時間短縮
IT・通信業 / 従業員数(日本):150名~299名
活用事例映画館運営会社
課題
多様な動画配信サービスの拡大に対応した映像コンテンツのデリバリーの仕組みを整備する中で、実質1週間程度でのデリバリー完了という非常にタイトな納期の依頼に対応する必要があった
ソリューション
ネットワークを介した映像コンテンツのファイル転送を高速化でき、設備投資などの大きな初期投資や運用基盤構築が不要なSaaSであるIBM Asperaを導入
効果
• 転送速度でも品質面でもまったく問題なく、わずか1週間で環境を整備
• 映像コンテンツを国内外20カ所を超える事業者に向けてデリバリーを完了
総合レジャー業 / 従業員数:50名~99名

さまざまなユースケースに応じて
Aspera on Cloud の利用方法がございます!
Aspera on Cloudの主な機能
ファイル共有と配信
クラウド上でファイルやフォルダを共有し、チーム間での共同作業を可能にします。アクセス権限の設定も柔軟に行えます。
転送の制御
転送量、ストレージ使用量及びデジタルパッケージの管理とレポートを確認することができ、アクティビティログとサービスアラートを監視することができます。
ファイル転送を中央制御
市場をリードするパブリッククラウドとオンプレミスストレージと連携し、異なる環境間でのデータ転送を一元管理できます。
Aspera on Cloudの特長


料金プラン
従量課金プラン | Essentialsプラン | Standard Plusプラン | |
---|---|---|---|
費用 | 161円/GB月額 ※転送量(GB単位) | 39,876円/TB年額 ※転送量(TB単位) | お問い合わせください |
転送量 | 1GBから従量課金 | 1TBから | 6TBから |
ストレージ | GB毎の課金 | 1TB/月次ストレージ | 10 TB/月次ストレージ |
ダウンロード | GB毎の課金 | 10TB | 100TB |
ワークスペース | 1ワークスペース | 1ワークスペース | 10ワークスペース |
※費用・プランは変更する場合がございます。
※別途初期費用が発生する場合があります。詳細はお問い合わせください。
※最新情報はお問い合わせください。
よくある質問

転送量、月間ストレージ、年間Egressについて、契約した使用量を超過した場合、課金せずにサービスを停止する機能はありますか。
または、使用量を超過する見込みがある時にアラートを受け取ることができる機能はありますか。

ご契約転送量 70~80% を超えたタイミングでご契約者にメールで通知が送られます。自動停止はしません。
Aspera on Cloudにログインいただきますと、転送量/クラウド・ストレージ使用量をご確認いただけます。

初期費用はかかりますか。

基本的には初期費用は不要です。ただし、初期設定などのにおいてサポートをご希望される場合は別途費用をお見積させていただきます。

保守サポートはありますか。(エンドユーザー様から質問を送り、回答をもらえるようなサポートなど)

年間契約に含まれます。IBMサポートにお問い合わせの際は、IBM Customer Numberを使って Caseを起票いただきます。
起票時のやり取りは、基本英語でご対応いただきます。

Aspera on Cloudのマニュアル及び導入時の初期設定資料はありますか。

マニュアルはございます。詳細はお問い合わせください。

通信のログを見ることはできますか。ログを見ることにより、以下のことを確認したいと考えております。
・今どれくらいの人がAsperaを使用しているか
・エラーがあった時に原因を探りたい

ログイン/ログアウト、転送のログは Aspera on Cloud の Activity アプリケーションからご確認いただけます。
転送時のエラーにおける詳細なログ、Aspera クライアント側にも記録されます。
Activity アプリケーションを有効にし、メンバーに追加することによって、追加されたユーザーはログを確認できるようになります。
なお、Activity アプリケーションは契約範囲でご利用いただけるアプリケーションです。

仮に1人のユーザーが、ファイル①とファイル②の2つのファイルをAspreaを使って転送したいと考え、同時に2つのファイルをAsperaへアップロードした場合、①のアップロードが終わってから②のアップロードが始まる形式と、①と②のアップロードが同時並行で進む形式のどちらの形式になりますか。

Aspera Connect の設定に依存します。マルチセッション転送を有効化した場合、複数セッションで転送を行います。
デフォルトでは、マルチセッションを無効化しております。
なお、Aspera Connectは、契約範囲でご利用いただけるアプリケーションです。