インフラ導入事例
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仮想化技術によるIT共通基盤構築事例:金融

 

仮想化基盤と統合バックアップ環境構築によるTCO削減
共通ポリシーに基づくIT基盤による、既存システムの移行コスト削減

2013年に始まったプロジェクトは、業務システムごとに導入されたハイスペックの物理サーバを集約し、サーバ資源の無駄を排除することと、セキュリティなどを含めた共通の設計思想に基づく共通のIT基盤を構築し、TCOを削減することが目的でした。

課題:業務システムごとに導入された物理サーバの乱立

従来は、業務システムごとにサーバを導入していました。サーバは最低でも2コアなど、業務システムが求めるスペックをはるかに上回るものが導入され、その結果、物理サーバの台数が急増して設置スペースに余裕が無くなっただけでなく、物理サーバの能力が余るといった、IT資源の無駄が増えていました。

仮想化基盤の構築とP2V移行の段階的な実施

最初に着手したのは、物理サーバで稼働しているシステムを仮想サーバへ移行する、Physical to Virtual(P2V)方式の移行でした。移行対象は、情報系システムのIAサーバでした。移行前のお客様サーバ環境のCPU使用量を調査し、必要コア数を定義してアサインしたため、過剰割り当てによるリソースの無駄がなくなり、サーバ統合の大きな効果がありました。また、仮想化により、CPUやメモリのリソースの追加が容易になったので、ピーク時の対策も容易になりました。

AIX共通基盤システムは、システムに対するお客様の信頼性が高く、長期間使用されているシステムです。PowerHA SystemMirrorを利用して、IBM Power Systemsならではの高可用性クラスターを実現しています。クラスター構成にすることで単一障害点を除去し、システム装置/ネットワーク/ディスク/アプリケーションの状態を監視します。障害を検知すると、ローカルまたはリモートの代替機器へ引き継ぎを自動で行い、サービスを継続するので信頼性をより一層高めています。

さらに、AIX共通基盤システムでは、IBM Power SystemsのHWで実装されている仮想化技術のVirtual I/O Server(VIOS)による専用LPAR機能も利用しています。物理アダプタを複数のLPARから共有使用することで帯域を効率よく利用でき、少ない物理アダプタでのサーバ統合を可能にします。

統合バックアップ環境の構築

業務システムごとにサーバを導入した結果に生じた問題はIT資源の無駄だけではありませんでした。システムごとにバックアップの方式が異なりました。そこで、サーバの仮想化と集約に留まらず、統合バックアップにも挑戦しました。

統合バックアップ環境では、テープ装置に直接バックアップするのではなく、すべてのデータをディスク装置にコピー(D2D)してから、ディス上に割り当てた領域が一定値を超えたときに、すべてのデータをテープ装置にバックアップする仕組みにしました。Windows用の統合バックアップサーバと、UNIX(AIX)、Linux(RHEL)の統合バックアップサーバを構築しています。どちらもD2D2Tです。

Windows用統合バックアップサーバには、Arcserveを採用し、テープ装置を使って災害対策用にデータを保管しています。
UNIX、Linux用統合バックアップサーバには、IBM Spectrum Protect (旧称: Tivoli Storage Manager)を採用し、テープ装置を使って災害対策用にデータを保管しています。

さらに、重要データを保管するストレージなど、バックアップの要件レベルに合わせてストレージの領域を選択し、性能と耐障害性を同時に高めています。

共通設計思想に基づく『共通基盤』の構築

今回のプロジェクトでは、単にサーバを仮想化し集約するだけでなく、セキュリティなどを含めた企業ポリシーを反映した7種類の標準テンプレートの作成など、共通の設計思想に基づくIT基盤を構築しました。

仮想化と共通基盤構築の成果

AITならではのきめ細かなサポートによって、仮想化、統合バックアップ環境、共通思想や企業ポリシーに基づくIT共通基盤が、着実にTCO削減効果を出しています。今後も、AITは、先進的な機能を活用した高品質のシステムを提供し、安全・安心の運用の実現しながら、TCOの削減をご支援します。

※本記事は2017年7月時点の内容となります。

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